STRIKES / BLACKFOOT

アメリカのサザン・ロック・バンドの1979年にリリースされた アルバム。まだURIAH HEEPのKEN HENSLEYが加入する前の、 如何にもサザン・ロックらしいサウンドを聴かせてくれていた頃の 作品で、ハード・ロック的な部分もほとんどない。サウンドは割と 軽めで、明るいアメリカン・ロック風で、RICK MEDLOCKEの パワフルなボーカルにハードな部分が感じられる程度である。 能天気なのりの中にもメロディがはっきりと打ち出されており、 Left Turn On A Red Light等には憂いも感じられる。その後の BLACKFOOTを期待するならば外すだろうが、これはこれで 悪くない。[81]

TOMCATTIN' / BLACKFOOT

アメリカのサザン・ロック・バンドの1980年にリリースされた アルバム。ハード・ロック的な要素がなく、サザン・ロック 然としていた前作と比べると、そのサウンドはかなり ハードになっており、CHARLIE HARGRETTのギターがかなり全面に 出て来ている。RICK MEDLOCKEのパワフルなボーカルが生き 生きとしている。Dream On等の様にサザン・ロックらしい楽曲と、 ハード・ロックらしい楽曲が混在しており、この後URIAH HEEPの KEN HENSLEYが加入する下地が見え始めたと言って良いだろう。 その分、楽曲によって方向性がまとまっていないようにも 思えるが、出来自体は悪くない。[82]

MARAUDER / BLACKFOOT

アメリカのサザン・ロック・バンドの1981年にリリースされた アルバム。ハード・ロック色が強くなった前作と比べると、やや 揺り戻したような印象を受ける。やや埃っぽいサウンドで、 如何にもサザン・ロックと言う感じだが、前作で見せていた ハードさまで失われた訳ではない。Flya Away等は、バンジョーも 入れて来て、非常に能天気な印象を受けるが、その一方で、 Diary Of A Workingmanの様な憂いを含んだバラードや、 Fire Of The Dragonの様なハードなナンバーもあり、その方向に 一貫性が欠けるような気がする。[80]

MEDICINE MAN / BLACKFOOT

アメリカのサザン・ロック・バンドの1991年にリリースされた アルバム。と言っても、この作品ではもうRICK MEDLOCKEの ソロ・プロジェクト的なバンドになってしまっている。 URIAH HEEPのKEN HENSLEYの参加により、メロディ重視の方向へと 転換した事が、このバンドにとって色んな意味で 転機をもたらした。その迷いを吹っ切るかの様に、今作では KEN HENSLEY参加前のハード・サザン・ロックへと回帰している。 サザン・ロックと言うよりは、より正統派の ハード・ロックをやっているが、これが中々格好良い。 RICK MEDLOCKEのボーカルも映えており、Not Gonna Cry Anymoreは 中々の佳曲だ。[81]

TECHNICAL ECSTASY / BLACK SABBATH

イギリスのドゥーム・メタル・バンドの1976年にリリースされた 7thアルバム。前作辺りから方向転換が見られたが、この作品では その方向をはっきりと打ち出しており、元々バンドが持っていた おどろおどろしさは影を潜め、楽曲によってはよりメロディを強く 打ち出し、明るさが出ている作品に仕上がっている。 It's AlrightやYou Won't Change Me等はこれまでの彼等では 考えられなかった楽曲だろう。ある意味、ブルーズ・ロック的な 色合いも出て来ていて、このアルバムの後にOZZY OSBOURNE脱退と 言う事件が起きるのも致し方ないと言う所だろう。しかし、まぁ、 BLACK SABBATHのアルバムと思わなければ、決して悪い作品だとは 思わないが。[80]

NEVER SAY DIE / BLACK SABBATH

イギリスのドゥーム・メタル・バンドの1978年にリリースされた 8thアルバム。不振の中で前作ではかなり思い切った 試みがなされていたが、今作ではその方向性がはっきりと打ち 出されている。結局、メンバー間の意見の食い違いにより、 OZZY OSBOURNE脱退と言う事になってしまうのだが、 ホーン・セクションを導入する等、今作での異色さは、 BLACK SABBATH史上、最たるものだからそれは致し方ないと 言うところだ。全体的に明るい雰囲気に満ち溢れ、Air Danceや Over To You等はプログレッシヴ・ロックとでも言えそうなものに 仕上がっている。今聴くと、中々興味深い作品だが、ファンが 期待するBLACK SABBATH像とは解離しているだろう。[81]

DEHUMANIZER / BLACK SABBATH

イギリスのドゥーム・メタル・バンドの1992年にリリースされた アルバム。10年振りにRONNIE JAMES DIOがバンドに出戻っての 新作だが、あまりその効果は見られない。RAY GILLANや TONY MARTINが、新人ながら意外な実力者振りを見せて、想像 以上の好作を続け様に出していただけに、それに代わって ベテランを起用したにしては寂しい結果だ。NEON KNIGHTや MOB RULESと言った名作を作ったとは思えない仕上がりだ。 プロダクション自体は悪くないのだが、楽曲の面白さを引き 出せていない。楽曲もヘヴィなものばかりで、テンポが悪いので、 乗り切れない。[78]

CROSS PURPOSES / BLACK SABBATH

イギリスのドゥーム・メタル・バンドの1994年にリリースされた アルバム。ボーカルはRONNIE JAMES DIOから再びTONY MARTINに 代わっているが、残念ながらTHE ETERNAL IDOL、HEADLESS CROSS、 TYRと言った作品には及ばない。TONY MARTINのボーカルは 相変わらず素晴らしいのだが、残念ながら楽曲が彼に 合っていないのだ。アルバム作りのどの時点で彼がバンドに呼び 戻されたのかは判らないが、少なくとも彼のボーカルを想定して 曲作りが行われなかったのではないかと思える。楽曲の面白味も 今一つだが、折角のTONY MARTINのボーカルが生きていないのは 何とも残念な事だ。[79]

AFTERLIFE / BLACKTHORNE

元RAINBOWのGRAHAM BONNET、BOB KULICK等を中心としたアメリカの ヘヴィ・メタル・バンドの1993年にリリースされた1stアルバム。 方向的にはRAINBOWと言うよりは、より アメリカン・ハード・ロック的と言えるタイプのものだ。叙情的な メロディなどは秀逸で、特にWe Wont Be Forgotten等のさびは 素晴らしく、その他にも佳曲呼べるレベルの楽曲が揃っている。 全体的にエッヂが立っていて、ソリッド音作りもあって、中々 生々しくてのりが良い。GRAHAM BONNETがボーカルを 取っているだけあって、RAINBOWのAll Night Longの カバーもやっているが、アメリカ風のカラッとしたやや能天気な アレンジになっている。[84]

OUT OF REACH / BLIND FURY

N.W.O.B.H.M.バンドのSATANが、ボーカルの交代を機に、名前を 一新しての再出発となった、1985年にリリースされたアルバム。 これ以降、SATANは何度もバンド名を変え、数奇な運命をたどる 事になる。方向的には名前を変えただけあって、これまでの SATANでのサウンドと若干変化があり、より洗練された流暢な メロディが主体となっている。SATAN的な部分も 無きにしもあらずだが、Dance Of The Crimson Lady Pt.1等は 非常に叙情的で楽曲に仕上がっていて、中々良い出来だ。新しい ボーカルのLou Taylorも、うまいと言う程でもないが、力強い 透ったボーカルで、アルバムの方向性に合っている。 プロダクションはこれまでより若干良くなったが、 それでもまだましになった程度で、粗も目立つ。[85]

SOMEWHERE FAR BEYOND / BLIND GUARDIAN

ドイツのパワー・メタル・バンドの1992年にリリースされた 4thアルバム。方向的にはいわゆる ジャーマン・パワー・メタルで、HELLOWEEN等に代表される様な、 太仰なメロディのパワー・メタルなのだが、他のバンドに感じる 様な、あざとらしさが感じられないのに好感が持てる。これは何と 言ってものボーカルのHANSI KURSCHの声質によるところが 大きいだろう。HELLOWEEN等が、ハイ・トーンを使う透った声質の ボーカルであるのに対して、HANSI KURSCHは適度にダミ声とも 言える様なパワフルなボーカルとノーマルなボーカルを 駆使している事が実にうまく行っている。非常に自然で、 ボーカルに気を取られすぎる事なく、楽曲の流れが切れないのが 良い。楽曲の出来も実にレベルが高く、Ashes To Ashesを始め、 佳曲がずらりと並んでいる。厚いコーラスも中々良い出来で、 実に聴き応えのあるアルバムに仕上がっている。[88]

TOKYO TALES / BLIND GUARDIAN

ドイツのパワー・メタル・バンドの1993年にリリースされた ライヴ盤。1992年暮れに行われた、新宿厚生年金会館での 来日公演の模様を収録したもので、ライヴの臨揚感は良く 出ている。厚いコーラスを多用するバンドだけに、観客の コーラスが雰囲気を良く出していると言って良いだろう。この ライヴの前に発表されたSOMEWHERE FAR BEYONDが 名作だっただけに、収録曲のレベルも全体的に 高いものになっている。プロダクションもまずまず良いし、中々 良く出来たライヴ・アルバムではあるが、スタジオ・アルバムで 感じたドラマ性は今一つだ。[83]

BLIND MELON / BLIND MELON

アメリカのロック・バンドの1992年にリリースされたデビュー盤。 ハード・ロックにも通ずる様なハードさ、グランジにも通ずる様な メロディを持った、浮遊感漂うサウンドは非常に面白い。実際、 このアルバムはアメリカで大ヒットした訳だが、それも納得出来る 作品だ。SHANNON HOONの歌声は、上手いとは言い難いが、非常に 味のあるボーカルを聴かせてくれている。どんよりとし湿りかを 感じさせるバンドで、一種独特の雰囲気を持っている。全体的に 同じタイプの楽曲が並び、変化に乏しいが、首尾一貫しているし、 楽曲の出来も中々のレベルで、思わずその世界に引き 込まれてしまう。[87]

A TIME OF CHANGES + MORE / BLITZKRIEG

N.W.O.B.H.M.バンドの1985年にリリースされたアルバム。1981年に リリースされたシングル、Buried Aliveボーナス・トラックとして カップリングしており、コンピレーション・テープに 収められていたInfernoを除き、当時の音源が全て 収録されている。元AVENGER、SATANのボーカリスト、BRIAN ROSSが 中心となってこれらのバンドを前後して結成されたバンドで、後に METALLICAがカバーした事によって幅広く知られる様になった。 方向的には、勢いのあるヘヴィ・メタルを聴かせてくれているが、 イギリスのバンド特有の煮え切らなさがあって、奇妙な雰囲気を 醸し出している。プロダクションは、他のバンドのご多聞に漏れず 悪いが、Blitzkriegを始め、聴きごたえは中々ある。[83]

SCREAMING BLUE MURDER-DEDICATED TO PHIL LYNOTT / BLUE MURDER

元TYGERS OF PANG TANG、THIN LIZZY、WHITESNAKEのギタリスト、 JOHN SYKES率いる、イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1989年に リリースされたデビュー盤。TONY FRANKLIN、CARMINE APPICEの 3人組で、豪勢なメンバーの割には、残念ながら今一つ地味な 作品になってしまっている。全体的にヘヴィな作りにしているのは 好感が持てるのだが、ミドル・テンポが中心であるのと、全体的に 平均的で、抜きんでた楽曲がないために、今一つ乗り切れない。 盛り上げ方やフックの効いたサウンドは、さすがと思わせるだけの 出来だけに惜しい。[81]

NOTHIN' BUT TROUBLE / BLUE MURDER

元TYGERS OF PANG TANG、THIN LIZZY、WHITESNAKEのギタリスト、 JOHN SYKES率いる、イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1993年に リリースされた4年振りの2ndアルバム。長い沈黙のためか、元の メンバーのTONY FRANKLINとCARMINE APPICEの二人は アディショナルでクレジットされ、メンバー編成も 5人になっている。ミドル・テンポ中心の地味な作品だった前作と 比べると、その印象はかなり変わり、フックがあって、 アップ・テンポの楽曲が随分と増えている。曲調もかなり 明るくなっており、4年と言う歳月が合った事が年頭になければ 少々面食らうだろう。但し、ギター・プレイは如何にも 彼らしいし、ギター・フレーズの端々にもそう言った雰囲気が 漂っている。[82]

SCREAMING BLUE MURDER-DEDICATED TO PHIL LYNOTT / BLUE MURDER

元TYGERS OF PANG TANG、THIN LIZZY、WHITESNAKEのギタリスト、 JOHN SYKES率いる、イギリスのヘヴィ・メタル・バンドの1994年に リリースされたライヴ盤。彼がかつて在籍していたTHIN LIZZYの ボーカリスト、PHIL LYNOTTへの追悼ライヴを収めたものだ。 WHITESNAKE時代のStill Of The Night、PHIL LYNOTTとの コラボレート・シングル、Please Don't Leave Meの他、2曲が THIN LIZZY時代のもので、残りがBLUE MURDERの 楽曲となっている。TYGERS OF PANG TANGを除く、全時代的に 演奏されているために、一貫性に欠け、やや散漫な 印象になっているのは残念だ。PHIL LYNOTTに捧げるならば、 もっとTHIN LIZZYの楽曲を中心に固めても 良かったのではないだろうか。[80]

THE BIG NOISE / BLUE BLOOD

N.W.O.B.H.M.の中堅バンドTRESPASSのメンバーらによって 結成されたヘヴィ・メタル・バンドの1989年にリリースされた デビュー盤。その後TRESPASSを再結成して、昔の音源を集めた アルバムと新曲によるアルバムの2枚を出しているが、当時 不遇にも結局一枚もアルバムを出せずに終わったている。当時の TRESPASSがいかにもブリティッシュ的な、どことなく煮え切らない 哀愁を感じさせる典型的なバンドだったが、BLUE BLOODはそれに 対して、非常にアメリカナイズされたポップなバンドへと 変化している。TRESPASSでの失敗が結局そう言う方向に向かわせた 様に思えるが、彼等のメロディ・センスは更に磨きがかかり、 ハード・ポップ・アルバムとしては中々の出来と言って 良いだろう。TRESPASSのような臭い郷愁を 感じさせてはくれないのだが、全く別のバンドと思えばこれも 悪くない。TRESPASS時代の音源が非常にチープだったのに比べ、 こちらはプロダクションもそこそこちゃんと作られてるし。[85]

WELCOME TO THE MOONLIGHT CIRCUS / BLACK JESTER

イタリアのプログレッシヴ・メタル・バンドの1994年に リリースされた、恐らくデビュー盤。方向的には完全に ヘヴィ・メタルの範疇でDREAM THEATERやSHADOW GALLARYと言った バンドよりもストレートで聴きやすい。演奏レベルはさほど 悪くないのだが、イタリアのこの手のバンドで良くある様に、 ALEXIS "THE JESTER" DESTEのボーカルはかなり下手で、完全に 浮いていると言って良いだろう。楽曲の出来もそれなりで 悪くないだけにかなり勿体ない話だ。プロダクションの出来も あまり良くないので、この2点が改良されれば、劇的に素晴らしい アルバムになっただろう。[81]

SOUP / BLIND MELON

アメリカのロック・バンドのアルバム。デビュー盤で、大 ブレイクを果たしたこのバンドを言葉で形容するのは少し難しい。 ハード・ロックと言う程ハードではないし、グランジっぽい 感じもするがグランジとも言い切れない。LED ZEPPELINの影響も 見える、若干ブルージーなアルバムで、この何とも形容出来ない 独特の世界が、非常に良い味を出している。 オルタナティブ・ロックの先駆けの様なバンドで、陽気な様な、 物悲しい様なメロディは印象的だ。さすがにデビュー盤程の 衝撃はないが、その出来は決して見劣りしない。[84]

CULT CLASSIC / BLUE OYSTER CULT

アメリカのハード・ロック・バンドの過去の楽曲をリメイクした 企画盤的なベスト・アルバム。ドラムには元RAINBOWの CHUCK BURGIが加入している。かつて1970年代初頭、世界で始めて ヘヴィ・メタルと形容された彼等だが、今で言うところの ヘヴィ・メタルと違い、かなりハード・ポップ的な色合いの 強いものだった。このアルバムでも、音的にはその頃の色合いを 踏襲しており、名曲は名曲でやはり味わい深いのだが、音が クリアになった分だけこじんまりしてしまった感も無きにしも あらずだ。特に日本の特撮映画をモチーフにしたGoziraは 退屈だが、Don't Fear The Reaperを始め良い曲が 揃っているので、昔を知っている人もそうでない人もそれなりに 楽しめる作品だ。[80]

LIVE EVIL / BLACK SABBATH

イギリスのドゥーム・メタル・バンドの1982年にリリースされた ライヴ・アルバム。その前年にRONNIE JAMES DIOが脱退しており、 RONNIE JAMES DIOにとって、再加入以前ではバンドでの最後の ツアーの音源となっている。ちょうど、RONNIEは最盛期とも言える 時期で、バンド自身もOZZY OSBOURNEからボーカルが変わって、 勢いを持ち直していた時期のもので、非常に脂がのったライヴが 聴かれる。ライヴ・アルバムとしては名作に挙げられる出来で、 その魅力をいかんなく味わえるのだが、どうせならば2枚組みの フル・サイズのライヴを聴きたかった。[88]

COVET / BLACK LODGE

詳細は良く判らないが、多分ノルウェイの メロディック・デス・メタル・バンドのアルバム。 THE 3RD AND THE MORTALを発掘したHEAD NOT FOUNDからの リリースで、MONICA PEDERSENという女性ボーカリストと VEGAR HOELと言うデス・ボイスによるツイン・ボーカルと言う 構成になっている。無機質なサウンドはいかにも不気味で ダークネスで、楽曲自体がかなりスロー・テンポなので聴いていて かなりだれる作品だ。MONICA PEDERSENのボーカルはソプラノが 入り美しく、楽曲を始めそれ以外の部分は面白さに欠ける。[56]

FORBIDDEN / BLACK SABBATH

ドラムのCOZY POWEL、ベースにNEIL MURRAY、ボーカルに TONY MARTINと出戻り組で構成されたBLACK SABBATHだが、 さっそくCOZY POWELは抜けてしまいメンバーは安定していない。 楽曲はヘヴィなミドル・テンポのナンバーで構成されている。 GLEN HUGHESは別格として歴代のボーカリストとしては TONY MARTINはRAY GILLANと並ぶ素晴らしい力量を持った ボーカリストだとは思うが、いかんせんこれらの楽曲がTONYの 声質に合っていないのがなんとも残念だ。おまけに楽曲自体 平凡で、RONNIEの衰えばかりが気になった前作に続く 凡作となってしまっている。[68]

IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE / BLIND GUARDIAN

ドイツのパワー・メタル・メタル・バンドのアルバム。 HANSI KURSCHの声はジャーマン・パワー・メタルでは珍しい、 中低音域が中心のダミ声で、楽曲もうまくそれを生かした サウンドであると思う。それ故に、この手のバンドでは割と 差別化を確立しており、存在感を示していると思う。この手の バンドに多いツー・バスを連打するのもあまり目立たないし、 ドラマティックだがそれほどメロディがわざとらしくないのも 好感が持てたのだが、今回若干ジャーマン・パワー・メタル的な 部分が強調されており、少し気になった。[80]

UNHOLY TRINITY / BLITZKRIEG

N.W.O.B.H.M.バンドの再結成第1弾となる2ndアルバム。しかも リリースしたのがNEAT RECORDSだから感慨深いものがある。 DIAMOND HEAD同様、METALLICAがカバーした事で一躍脚光を 浴びたバンドだ。とにかくN.W.O.B.H.M.当時にリリースした 1stアルバムよりもB級臭さがぷんぷんと臭ってくるし、 プロダクションも輪をかけて悪いというちょっと不思議な アルバムだ。しかし、それ故に如何にもN.W.O.B.H.M.という 内容となっているし、楽曲もその系統の中では光っていると言って 良いだろう。何か郷愁を感じずにはいられない扇情感を持った アルバムで、その系統のファンは一聴の価値が絶対ある。[85]

THE FORGOTTEN TALES / BLIND GUARDIAN

ドイツのパワー・メタル・バンドの企画盤。普段 バンドではやらない、また違った面を見ることが出来る作品だ。 ロックンロールのカバー曲を何曲かやっているが、はっきり言って 選曲ミスと言える程バンドのカラーと合っていないように思える。 他のカバーでもThe Wizard等はあまり面白くないし、むしろ MIKE OLDFIELDのTo Franceなんかの方が良い味が出てると言って 良いだろう。これまで発表した自身の曲をアレンジを変えて 再レコーディングもしているが、こちらは オーケストラ・バージョンとかアコースティックな部分といった ドラマティックな雰囲気を損なっていないものは結構良い感じだ。 既発表のものも結構あるし、どちらかと言うと コレクターズ・アイテムの範疇と言えるアルバムだろう。[80]

FORTUNE FAVOURS THE BRAVE / BLACK ROSE

北欧のメロディアス・ハード・ロック・バンドが1993年に リリースした、多分唯一のアルバム。キャッチーで哀愁のある メロディは割と洗練されていて安心して聴けるし、曲の出来自体も 良い。楽曲におけるそのメロディ・センスの良さは十分評価に 値する物で、キーボードの味付けも良いし、ギター・メロディも 素晴らしい。扇情的なThe Huntedを始め素晴らしい 曲もあるのだが、残念ながらボーカルは聴けないとまでは 言わないが、不安定でお世辞にもうまいとは言えないし、録音も あまり良くなく、昔のB級掘り出し物的な錯覚に陥る。せめて ボーカルさえ改善されれば、かなり良い作品になっただろうと 思えるだけに残念だ。[83]

BLONDE AND BEYOND / BLONDIE

アメリカのロック・バンドの1993年にリリースされた レア・トラック集。女性ボーカリストDEBORAH HARRYを擁し、 ビルボードの年間チャートでもトップになった名曲中の名曲、 Call Meで知られるバンドの未発表曲、未発表バージョンを集めた マテリアルだ。全体的にポップなもので、多くの曲はメタル系の 人にはあまりなじめないものだろうが、ここで貴重なのは Call Meのスパニッシュ・バージョンとT-REXのカバー Bang A Gong(Get It On)。スパニッシュ・バージョンと言っても 別に巻き舌という訳ではなく、それほど違和感はない。[75]

TEN / BLITZKRIEG

METALLICAがカバーして一躍名を馳せたN.W.O.B.H.M.バンドの復活 第2弾となるアルバム。1991年にバンド10周年記念として 制作されたミニ・アルバム10 YEARS OF BLITZKRIEGを現在の メンバーでリレコーディングしたものに新曲を 追加したものなので、純然たる新作とは言い難いが、とり直した 割にはやはり音はあまり良くないし、内容もいかにも N.W.O.B.H.M.らしい作品だ。路線的には当時とまるで 変わりないのだが、1stアルバムで感じられた様なパワーは 今一つ感じられない曲が混ざっているのが残念だ。[78]

PIGS / b.l.o.w.

元LITTLE ANGELSのBRUCE JOHN DICKINSON率いるイギリスの ハード・ロック・バンドのデビュー盤。全体的に哀愁を帯びた メロディの深みのあるロック・アルバムで、Beautiful等の泣きの ブルーズ・ナンバーは実に味わい深い。その外の軽快な ナンバーにも何処となく侘しさを感じさせ、メロディ・センスの 良さを実感させてくれる。何処となく気だるさを 感じさせながらも、決して一本調子に陥っていないのは評価 出来る。楽曲の出来、アレンジもなかなかの出来で、ハードさは 左程ないが良く出来たブリティッシュ・ロック・アルバムだ。[83]

ハングル語につき表記不可 / BLACK HOLE

詳細は良く判らないが、韓国のヘヴィ・メタル・バンドの アルバム。まず戸惑うのは、このバンドが何をやりたいのか 判らないという事だ。多分根っこはテクニカル系の ヘヴィ・メタルだと思うのだが、女性ボーカルオンリーの静かな 曲をやってみたり、ブラスト・ビートを入れた デス・メタルもどきの曲が始まったと思ったら途中から ドラマティックなパワー・メタルになったり、ピアノの弾き語りを やってみたりと、その他もろもろ統一性のまるでなさを 露呈している。3曲を除いて、歌詞は全て韓国語で、 ややスパニッシュ・メタル的な違和感を感じるが、それよりも バンドの音楽性をきちんと確立した方が良い。これはと思わせる メロディもあるのだから。[41]

BLUE WORLD / BLUE WORLD

詳細は良く判らないが、アメリカのヘヴィ・メタル・バンドの 1993年にリリースされた恐らくデビュー盤。方向的にはDOKKEN風の 叙情的なアメリカン・ハード・ロックをやっているのだが、 やりたい事は判るが、楽曲はどれもそこそこで、これと 言ったものがないのは残念だ。そこそこにフックは 感じられるのだが、楽曲を引き立てるまでには至っておらず、 全体的に平凡と言った域を出ず、もう少し楽曲が練れないと 難しいだろう。インパクトがあまりない上に、これと言った 欠点もないので、逆に本当に印象に残らない。[70]

SHADOW OD THE MOON / BLACKMORE'S NIGHT

RAINBOWのギタリスト、御大RICHIE BLACKMORE率いる トラッド・バンドの1stアルバム。ボーカルに彼の ガールフレンド、CANDICE NIGHTを迎えてのアルバムなので、 お遊び的プロジェクトという風に受取った人もいただろうが、 意外にRICHIE BLACKMOREの才覚の素晴らしさを再認識させてくれる 結果になった。CANDICE NIGHTもライヴではともかくとして、 こういうスタジオ・アルバムでは思いのほかちゃんと歌えている。 実に美しいメロディのトラッド・フォークで、RICHIEが50才を 過ぎてもなお、こういった異なる方面でも素晴らしい作品を 作り出す事が出来るという、クリエイターとしての才能は賞賛に 値するばかりだ。RENAISSANCEのカバー、Ocean Gypsyも 良くあっていて実に美しい、しみじみとした作品だ。[90]

OZZY OSBOURNE BEST TRACKS / BLACK SABBATH

イギリスのヘヴィ・ロック・バンドの1996年にリリースされた ベスト盤。来日記念盤として初代ボーカリストである、 OZZY OSBOURNE在籍時代の楽曲から選曲したものだ。OZZY OSBOURNE 時代の選曲としては、Children Of The Grave等が 収められていないのが少々不満ではあるが、まずまず悪くない 選曲だ。ドゥーム・メタルの祖と言われるバンドだが、今の バンドの様なヘヴィさを出している訳ではないし、むしろ おどろおどろしい雰囲気を楽しむのが正しいだろう。 OZZY OSBOURNEの独特なボーカルが一種不思議な世界を作り 上げている。[83]

WINDS OF FIRE / BLACK ROSE

スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンドの1995年にリリースされた デビュー盤に続く久々のミニ・アルバム。全体的に扇情的な メロディのヘヴィ・メタルをやっているのだが、部分によっては キャッチーなメロディを出そうとしたり、オーソドックスな 感じのハード・ロックをやろうとしているのが見える。 キーボードは初期RAINBOW辺りの様な感じだが、全体を通せば そういう感じは全くない。ボーカルはいまいちで、楽曲、演奏も さして変わりない。デビュー盤はまだもう少し曲が良かった分、 聴けたが、プロダクションも相変わらず悪いしこちらは あまり見るべきところがない。[69]

BLASPHEME / BLASPHEME

フランスのヘヴィ・メタル・バンドの1983年にリリースされた アルバム。時折見せるあざといまでのボーカルのハイ・トーンに、 B級臭い楽曲と、御多分に漏れず、N.W.O.B.H.M.の影響を色濃く 見せるている。ブリティッシュらしい哀愁を湛えたメロディで 疾走する様は、十分聴きごたえがある。このバンドの 良いところは、メロディを割とはっきりと打ち出しながらも そののりを保っている事だ。Sanctuaireの様な哀愁たっぷりな バラードもやっていたりと結構美味しい作品ではあるが、所詮 B級N.W.O.B.H.M.ファン向きでしかない。[84]

BLACK / BLACK

アメリカのヘヴィ・ロック・バンドのデビュー盤。ではあるが、 中々ユニークな作品で、色んな要素が見受けられ、ある意味 ミクスチャーとも言って良いようなごった煮的な雰囲気が 漂っている。L.A.のバンドだが、いわゆるそう言った様な 陽気さはなく、バンド名のごとくダークな感じすらする。かなり ヘヴィなサウンドで、スラッシィな感じはそれ程強くないものの、 楽曲によってはSEPULTURAを思い起こさせる様な ボーカル・ラインのものもあったりする。その一方で アンビエントな部分も見せたりと、破壊と静寂と言った様な 世界観は中々斬新だ。[83]

MIRROR MIRROR / BLIND GUARDIAN

ドイツのジャーマン・パワー・メタル・バンドの新作、 NIGHTFALL IN MIDDLE-EARTHからの先行シングル。 シングル・カット曲のMirror Mirrorの他に、 And The Story EndsとImaginations From The Other Sideの ライヴが2曲と、JUDAS PRIESTのトリビュート・アルバム、 A TRIBUTE TO JUDAS PRIEST LEGENDS OF METAL VOL.IIに 収められていたBeyond The Realms Of Deathの4曲と言う 構成になっている。ケルト風のメロディを配し、アップ・テンポで 分厚いコーラスのMirror Mirrorは素晴らしい出来で、アルバムを 期待させるには十分すぎるくらいの出来だ。コーラスの出来が また素晴らしく、楽曲の雰囲気を非常に盛り上げている。ライヴに 関しても悪くない出来で、十分聴くに値するが、この新曲を聴いた 後では、ちょっと霞んでしまうような気がする。[85]

BLACKSTONE / BLACKSTONE

カナダのハード・ロック・バンド、LOVERBOYのギタリスト、 PAUL DEANを中心としたプロジェクト・バンドのアルバム。 ギターはPAUL DEANらしいプレイだが、収録されている楽曲の ほとんどは、ボーカルのMARC LAFRANCEのアルバムの焼き直しと 言う事もあって、それ程LOVERBOYっぽさは感じられない アルバムだ。MARC LAFRANCEのボーカルがハスキーな タイプなので、よりワイルドに感じられる作品に仕上がっている。 やや泥臭さも感じさせるハード・ロックで、Trouble In Paradise 等、楽曲によってはBADLANDS辺りにも通ずる部分がある。[82]

NIGHTFALL IN MIDDLE-EARTH / BLIND GUARDIAN

ドイツのメロディック・パワー・メタル・バンドの6thアルバム。 コンセプト・アルバムだからと言う訳でもないだろうが、 これまでにもましてドラマティックな作品に仕上がっている。 楽曲の出来としては先行シングルのMirror Mirrorはどちらかと 言うとアルバム中では異端な曲で、むしろじっくりと聴かせる 楽曲が中心だ。やや楽曲が多すぎて長すぎると言う感はあるが、 全体的な出来としては非常に良く出来ていると言って良いだろう。 Mirror Mirror等で多用されるコーラスが単調になりがちな ボーカルに変化を与えている。もう少し疾走感溢れる楽曲が 多くても良かったと思うが、十分完成された良いアルバムだ。 SEはちょっと邪魔な感じがするが。[86]

SENSITIVE PICTURES / BLINDMAN

日本のハード・ロック・バンドのデビュー盤。TAKAYA MANABUの 日本人離れした骨太い声質のボーカルは、パワフルで悪くない。 このDAVID COVERDALEっぽいボーカルとオルガンの音等が ブルージィで、WHITESNAKEっぽさを思わせなくもないが、 WHITESNAKEよりももっとキャッチーなメロディで、かなりポップに 感じられる作品に仕上がっている。楽曲、演奏の出来は共に 中々のもので、良く出来ているアルバムだ。全体的に泥臭さを 感じさせる部分もありながら非常に洗練されていて、日本人 離れしたキャッチーなメロディ・センスは評価に値すると思う。 [83]

HEAVEN FORBID / BLUE OYSTER CULT

アメリカのヘヴィ・ロック・バンドのアルバム。過去の作品を リメイクしたCULT CLASSIC以来の作品となるので、純然たる 新作としてはIMAGINOS以来の10年振りの作品となる。 CULT CLASSICでドラムを叩いていた、元RAINBOWのCHUCK BURGIは ここでも参加している。驚くべきは、ここに同じく元RAINBOWの BOBBY RONDINELLIまでが1曲参加している事であろう。方向的には 昔の彼等に戻ったという感じのキャッチーでヘヴィな ロック・サウンドになっている。やや古臭いと言う感はどうしても いがめないが、楽曲を含めて出来は悪くない。[83]

KING BISCUIT FLOWER HOUR PRESENTS / BLACKFOOT

アメリカのサザン・ロック・バンド、LYNARD SKYNARDの元 ギタリスト、RICKEY MEDLOCKE率いるバンドの1983年に行われた ライヴをラジオ放送用に収録された音源をCD化した ライヴ・アルバム。元々そう言ったバンドなので、 サザン・ロックをやっていた訳だが、このライヴの少し前に、元 URIAH HEEPのキーボード、KEN HENSLEYがバンドに参加してから その方向性をやや変える事になり、このライヴでもそれは如実に 表れている。ハードなサザン・ロック然とした楽曲がある一方で、 Teenage Idle等のようなメロディをより押し出した楽曲もある。 そういう意味ではやや統一感を欠く感もあるが、KEN HENSLEYが 曲作りに加わっている訳ではないので、味付け的な部分に 過ぎない。KEN HENSLEYの参加は、良くも悪くもこのバンドに 大きな転機をもたらしたが、どちらかと言うとKEN HENSLEYの もたらした部分は日本人向きと言えるかも知れないと思う。[82]

DESIR DE VAMPIRE / BLASPHEME

フランスのヘヴィ・メタル・バンドの1985年にリリースされた アルバム。哀愁を湛えたN.W.O.B.H.M.的な作品であるのは前作と 変わりはないが、ボーカルがより自然になり、あざとさが幾分 無くなっている。プロダクションを含めてN.W.B.H.M.の範疇を 超えるような作品とは言い難いが、哀愁のメロディもより哀愁度を 増し、実に叙情的で美しい。捨て曲がないとは言えないが、 前作より良くまとまっていて良いアルバムに仕上がっている。 プロダクションを始め、全体的に所詮B級と言う色合いは強く 感じるのだが、それでもこう言うやや暗めの臭い哀愁が好きな 人には結構訴えるものはあるはずだ。[85]

SONIC BREW / BLACK LABEL SOCIETY

OZZY OSBOURNE BANDのアメリカ人ギタリスト、ZAKK WYLDE率いる ハード・ロック・バンドの1stアルバム。方向的には ヘヴィ・ロック的で、サイケデリックな雰囲気もあり、ある意味 ストーナー・ロックと言っても良い様な作品だろう。ZAKK WYLDEが やっているだけあって、らしいギター・プレイが随所に 出てくるのだが、それを除けばかなりラウドでドゥーミィだ。 ストーナー・ロックでギター・プレイの比重を高めていくと こういう作品になるのではと思わせる様な方向性を示したと言って 良いだろう。非常にグルーヴィでのりが良く、楽曲の出来も中々の ものだし、彼のボーカルが楽曲に合っていてまた良い。[88]

REUNION / BLACK SABBATH

ドゥーム・メタルの祖、イギリスのハード・ロック・バンドの オリジナル・メンバーによるリユニオン・ライヴ・アルバム。1997 年にイギリスで行われたライヴの模様を収めたもので、 オリジナル・メンバーでは初めてのオフィシャルな ライヴ・アルバムとなる。TONY IOMMIとGEEZER BUTLERの演奏は 十分満足の行くものだし、最近では衰えの見えるOZZY OSBOURNEの ボーカルもここではかなり状態が良い。選曲の点でも、当然 OZZY OSBOURNE在籍時に絞られているとは言え、Iron Man、 Paranoidを始め、名曲揃いで素晴らしい。まぁ、完璧と 言うわけではないが、熱気も感じられる素晴らしい作品だ。[86]

ONE NIGHT ONLY LIVE / BLACK'N BLUE

1997年に一夜だけ復活したL.A.メタル・バンドの ライヴ・アルバム。楽曲は、一番バンドの勢いがあった初期からの 選曲が中心で、それに見合ったのりの良いライヴになっている。 ほぼベストと言って良い選曲で、キャッチーな ロックンロール・ナンバーから、Hold On 18の様なメロディアスな ナンバーまで、バンドの魅力を余す事無く伝えている。演奏も 録音状態も、十分満足できるだけの内容に仕上がっていると言って 良いだろう。ファンはもちろんの事、初心者入門用にも 十分いけるだけのアルバムだ。残念ながら飛び抜けた 楽曲はないが、それが結局バンドが成功しなかった理由だと 言っても良いのかもしれない。[83]

RETURN TO THE SABBAT / BLACK WIDOW

イギリスのヘヴィ・ロック・バンドのデビュー以前、1969年に 録音された未発表音源をCD化したもの。楽曲的には、その後 デビュー盤で全て発表されているため、未発表曲 自体はないのだが、デビュー時とは違うラインナップで録音された バージョンの違うものばかりで構成されている。最も注目すべき 点は、女性ボーカリストのKAY GARRETが在籍しており、 ツイン・ボーカルになっている点だろう。ハモンド・オルガンや フルートを大胆にフューチャし、一種独特の世界を構成している。 気だるさを漂わせながらも、ダークでサイケデリックな 味わいがあり、一種、プログレッシヴとも言える様な呪術的な 作品だ。[80]

UNDER A VIOLENT MOON / BLACKMORE'S NIGHT

元DEEP PURPLE、RAINBOWのイギリス人ギタリスト、 RICHIE BLACKMOREを中心としたユニットの2ndアルバム。 フォーク、トラッド色の強い、中世ルネッサンス音楽で、前作より 更にトラディショナル色を強めたように感じられる。前作では、 初めてのアルバムと言う事で、まだ不慣れな感じも受けた CANDICE NIGHTのボーカルもこなれて来た感があり、より自然に 感じられるようになっている。RAINBOWやDEEP PURPLEと言った バンドでの活動に比べると、当然ハードさは全くない訳だが、 Gone With The Windではエレキ・ギターも入れたりしているし、 RAINBOWのカバー、Self Portraitも集録されている。叙情的な 楽曲の出来は素晴らしいし、雰囲気の非常に良く出ている アルバムだ。STRATOVARIUSのJENS JOHANSONもゲスト 参加している。[89]

BEING HUMAN / BLINDMAN

日本のハード・ロック・バンドの2ndアルバム。デビュー盤同様、 MANABU TAKAYAの日本人離れした声質のボーカルは、 DAVID COVERDALEを思い起こさせるが、前作よりやや野太くなった 様に感じられる。楽曲でもブルージィなフィーリングが WHITESNAKEを思い起こさせる事は変わりないが、更に キャッチーになった様に感じられる。のりが良いので聴き易いし、 昔懐かしいと言う感じもさせるオーソドックスな ハード・ロックには好感が持てるし、楽曲も平均的に良く 出来ているのだが、飛び抜けた楽曲がないので、今一つ盛り 上がりに欠けるのはいがめない。[81]

ENEMA OF THE STATE / BLINK 182

アメリカのメロディック・ハード・コア・パンク・バンドの 3rdアルバム。キャッチーでポップなメロディを持った、 パンキッシュなロックンロールだ。ポップなメロディは中々良い 出来で、聴いていて楽しくなるアルバムに仕上がっている。楽曲の 出来も良いし、陽気でのりもあって、退屈させずに一気に 聴かせてくれる。如何にもメロコアと言う作品なので、メロコアが 好きでないなら、ちょっと受け付けないかも知れないが、 メロコアとしては中々良いアルバムだ。それだけに、新鮮さも 今一つ感じられないのが、難点といえば難点かもしれない。[82]

ONCE UPON A STAR / BLACKSMITH

デビュー・ミニ・アルバムが中古盤市場で数万円と言う値段を 付けている事で知られている、スウェーデンの ヘヴィ・メタル・バンドの復活第1弾で、13年振りの作品となる 初のフル・アルバム。オリジナル・メンバーはボーカルの PER ENGLUNDだけで、ドラマーは何とMESHUGGAHのギタリスト、 FREDRIK THORDENDALだ。北欧らしい、ネオ・クラシカル的な フレーバーとJUDAS PRIEST的な音楽性、LED ZEPPELIN的な エッセンスをちょっと取り込んだ作品になっている。 PER ENGLUNDのボーカルは、昔に比べれば飛躍的に進歩しており、 扇情的な楽曲も生々しくて悪くない作品だ。特別これと言った 楽曲はないが、聴きごたえのあるアルバムに仕上がっている。[81]

BLO.TORCH / BLO.TORCH

オランダのメロディック・デス・メタル・バンドのデビュー盤。 方向的には、パワー・メタル系のメロディック・デス・メタルで、 IN FLAMES等よりブルータルだが、IRON MAIDENの影響は十分感じ 取る事が出来る。King Of Karnageでは女性のクリア・ボイスを 入れたりと耽美な部分も見せている。MICHAEL DE WILDEの ボーカルは、クリア・ボイス、吐き捨て型のデス・ボイス、 スクリーミングするブラック・メタル・ボイスと様々な声を 駆使しているが、整合感はそれ程損なわれておらず良い感じだ。 楽曲の出来等はそれなりの線を行っているし、新人としては 注目株に挙げても良いアルバムに仕上がっている。[83]

SILICON MESSIAH / BLAZE

元WOLFSBANE、IRON MAIDENのイギリス人ボーカリスト、 BLAZE BAYLEY率いるヘヴィ・メタル・バンドのデビュー盤。 方向的には、WOLFSBANEともIRON MAIDENともまた違ったもので、 扇情的でソリッドなヘヴィ・メタルを聴かせてくれている。 モダンな雰囲気が溢れており、ドラマティックな作品に 仕上がっている。IRON MAIDENでは、前任のBRUCE DICKINSONと 比較される事が何かと多かった彼だが、その呪縛から解き 放たれたのか、生き生きとしたボーカルを聴かせてくれている。 WOLFSBANEと比べると、今一つ彼の声に合わないのではとは 思わなくもないが、出来は悪くない。[80]

...IN THE DARK / BLINDMAN

日本のハード・ロック・バンドのミニ・アルバム。 DAVID COVERDALEっぽさを感じさせる歌唱で知られる高谷学の ボーカルはここでも健在で、そのボーカルを生かした様な後期 WHITESNAKEっぽさも感じさせる楽曲が中々格好良い。 DAVID COVERDALEと比べると、高音がほとんど使われず、 ややこもった印象を受けるが、日本人には珍しい ボーカル・スタイルだけにソウルフルで実に格好良い。今作では、 これまでと比べるとWHITESNAKEよりアップ・テンポな 楽曲になっており、叙情的で様式美的なメロディが映えている。 [80]

ALCOHOL FUELED F*CKIN' BREWTALITY LIVE!! / BLACK LABEL SOCIETY

OZZY OSBOURNE BANDのアメリカ人ギタリスト、ZAKK WYLDE率いる ヘヴィ・ロック・バンドの初のライヴ盤。2000年に行われた アメリカでの公演の模様を中心に収めたものだ。音楽的な 方向性としては、OZZY OSBOURNEの源流とも言えるBLACK SABBATHを 始めとするヘヴィ・ロックで、このライヴでも重厚でグルーヴィな サウンドを聴かせてくれている。誇りっぽい、浮遊感のある 作品で、ストーナー的と言っても良いものだろう。基本的にMCは 少なく、ただひたすら楽曲を演奏を聴かせると言うスタイルを 取っている。楽曲自体元々ライヴ感のあるものだし、演奏も ドライヴ感があって非常にライヴ的なのだが、観客席の音声が かなり押さえられており、MCがほとんどないのもあいまって、 あまりライヴと言う感じがしない。[84]

FIRES AT MIDNIGHT / BLACKMORE'S NIGHT

イギリスのロック・バンドの2年振りとなる3rdアルバム。 元DEEP PURPLE、RAINBOWのギタリスト、RICHIE BLACKMORE率いる バンドで、方向的には当然これまでの延長線上と言える中世音楽の 要素を強く押し出したロック・アルバムだ。今作ではBOB DYLANの カバー曲、The Times They Are A Changin'も収録されているが、 全く不自然さのないアレンジになっている。非常に ファンタジックでロマンティックな作品で、中世の牧歌的雰囲気を 感じさせてくれる。これまでの作品と大きく異なるところは、 エレクトリック・ギターをより多用しているところで、 RICHIE BLACKMOREらしいギター・フレーズが久しぶりに聴ける。 やや新鮮さも感じられなくなったのは確かだが、安定した アルバムに仕上がっている。[84]

BLINDMAN / BLINDMAN

日本のハード・ロック・バンドの3rdアルバム。WHITESNAKE的な エッセンスも感じさせる様なハード・ロックをやっていたが、 今作ではより独自色を強く押し出していると言って良いだろう。 DAVID COVERDALE的と評される高谷学のボーカルは日本人 離れしたした歌唱を聴かせてくれているのだが、ややだみ声が 目立つ様になっており、ちょっと鼻にかかって気になるところだ。 キャッチーなセンス溢れるメロディの楽曲は中々レベルが高く、 日本にはあまりいないタイプのバンドなだけにその存在意義は 大きい。洗練された楽曲に、ポップ・センスは素晴らしいし、 日本のバンドと侮ってはいけない。[84]

FIRES AT MIDNIGHT / BLACKMORE'S NIGHT

元DEEP PURPLE、RAINBOWのイギリス人ギタリスト、 RITCHIE BLACKMORE率いるロック・バンドの3rdアルバム。 ボーナス・トラックを追加した豪華ボックス仕様の限定盤だ。 ボーナス・トラックの未発表曲、Possum's Last Danceは RITCHIE BLACKMOREによるアコースティック・ギターのみの インストルゥーメンタルの小曲で、正しくボーナス・トラックと 言える内容だが、楽曲自体は彼らしいものだ。それに加えて、 The Times They Are A Changin'のプロモーション・ビデオが 収録されている。[83]

CUNT / BLOOD DUSTER

オーストラリアのグラインド・コア・バンドの2ndアルバム。 グラインド・コアと言っても、ひたすらブラスト・ビートを叩き 出すと言う様なバンドではなく、1970年代の香りを漂わせる ヘヴィ・ロックと融合した音楽性と言って良いだろう。 ブラスト・ビートの超高速ビートを聴かせたと思ったら、 ドゥーミィなヘヴィ・ロックに切り替わると言う様な楽曲は非常に ユニークだ。このヘヴィ・ロック的な部分もややデフォルメされた 様な感じがあり、CATHEDRALっぽさを感じさせる部分がある。音が こもり過ぎていて、もう少しプロダクションが改善されれば、 かなり良いアルバムになったと思う。[82]

SOULLESS & PROUD / BLACKSHINE

スウェーデンのハード・ロックンロール・バンドの3rdアルバム。 方向的には、ややゴシック・メタル的な耽美感を持ちこんだ、 驀進型のパンキッシュなハード・ロックンロールだ。そう言う 意味ではTHE 69 EYESに通ずるバンドと言って良いが、 THE 69 EYESがよりゴシック・メタル的なエッセンスを 強めつつあるのに対して、彼等はあくまでも ハード・ロックンロールを主軸においており、そう言う意味では THE 69 EYESとは対照的だ。かなりエッヂを強く出しており、 THE HELLACOPTERS等よりスラッシィでメタリックな 音作りがなされていて、骨っぽいグラマラスなサウンドは非常に 聴き応えがある。ユニークでオリジナリティの感じられる作品で、 今後が楽しみなバンドだ。[91]

CURSE OF THE HIDDEN MIRROR / BLUE OYSTER CULT

アメリカのハード・ロック・バンドの3年振りのアルバム。 前作ではドラマーが元RAINBOWのCHUCK BURGIだったが、今作では 同じく元RAINBOWのBOBBY RONDINELLIに交代している。 大ベテランとも言えるバンドだが、都会的なセンスを持った 作品で、そう言う意味ではこれまでの延長線上とも言える、 彼等らしい作品だ。ただ、前作と比べるとそれ程古臭さはなく、 今聴いてもそう違和感はない。彼等らしいクールでキャッチーな ハード・ロックで、楽曲のレベルも中々高い。派手さはないあが、 適度にフックもあって、叙情的なメロディも十分満足出来る。[85]

A NIGHT AT THE OPERA / BLIND GUARDIAN

ドイツのパワー・メタル・バンドの4年振りとなる7thアルバム。 この手のジャーマン・パワー・メタル・バンドとしては、 HELLOWEENの影響が薄いだけに、オリジナリティも見えて好感が 持てる。方向的には前作の延長線上と言える、ドラマティックな パワー・メタルを聴かせてくれているのだが、前作と比べると似た 様なパターンの楽曲が多く、バラエティさに欠けて単調になって 来るのが残念だ。とは言え、前作と比べればの話で、出来としては 十分レベルの高い作品で、ややあざと過ぎる程の ドラマティックさだが、牧歌的な味わいも感じられる中々良い 作品だ。[83]

1919 ETERNAL / BLACK LABEL SOCIETY

アメリカのヘヴィ・メタル・バンドの2年振りの3rdアルバム。 OZZY OSBOURNEのギタリスト、ZAKK WYLDEによるバンドだ。 これまで、ストーナー・ロックでギターを弾きまくってみました 的な、トリップ感のある、サイケデリックでドゥーミィな サウンドを聴かせてくれていたが、その音楽性はかなり 変化していると言って良いだろう。全体的にモダンで アップ・テンポの楽曲が中心になっており、出来自体は決して 悪くないのだが、その個性が見えなくなっているのが残念だ。 本来、OZZY OSBOURNEのアルバム、DOWN TO EARTH用に書いた曲が ほとんどらしいので、こう言った変化もある意味納得 出来るのだが、何故そんな楽曲でこのバンド名義のアルバムを 作ったのかは納得出来ない。[80]

TURNING BACK / BLINDMAN

日本のハード・ロック・バンドの4thアルバム。高谷学の ボーカル・スタイルもあって、元々はWHITESNAKEにリスペクトを 受けたと言う感じの非常に強い方向性だったが、そう言った 色合いも徐々に薄れて来て、今ではWHITESNAKE的なエッセンスは ほとんど感じられない。ブルーズ的な色合いはあまり無く、より ポップでアップ・テンポのキャッチーなハード・ロックと言える 作品だ。日本人好みの叙情的なメロディを前面に押し 出しており、個々の楽曲のレベルは結構高いと言って良いだろう。 ただ、全体的にはどうしても一本調子に感じるところがあり、 最後には飽きが来るのが残念だ。[80]

THE DEMOS REMASTERED ANTHOLOGY 1 / BLACK'N BLUE

アメリカのヘヴィ・メタル・バンドのレア音源集。1981年から 1983年までのデビュー前に作製されたデモ音源からなっており、 デビュー盤に収められていた楽曲はほぼここで網羅されていて、 アルバム未収録曲も4曲ある。結局成功する事無く終わったが、 L.A.メタル当時、最も将来を嘱望されたバンドの一つで、その 面影を伺わせる作品と言って良いだろう。プロダクションの 完成度はデビュー盤には到底及ばないが、ラフでのりの良さは良く 出ていて、デビュー盤では作り過ぎて彼等の魅力が出ていなかった 事が良く伺える作品だ。このラフさがデビュー盤で出ていたら、 もっと違った結果になったと思わせる部分がある。[82]

SILENCE OF NORTHERN HELL / BLOOD STAIN CHILD

日本のブラック・メタル・バンドのデビュー・ミニ・アルバム。 Silence Of Northern Hellがラジオのテーマ曲に使われたり、 ここには収められていないSteel FlameやInfernal Worldの インストルゥーメンタル・バージョンであるThe Worldが プロレスのテーマ曲に使われたりと、デビュー前から破格の扱いを 受けていると言って良いだろう。CHILDREN OF THE BODOMの流れを 汲んだ、キーボードを多用した、メロディアスな シンフォニック・ブラック・メタルで、そのレベルは海外の バンドに決して負けていない。女性ソプラノをコーラスとして 多用したりと言ったアイデアも悪くない。Infernal Worldに 関しては、インストルゥーメンタルの方が良かったと思うが。[82]

PAST LIVES / BLACK SABBATH

イギリスのヘヴィ・ロック・バンドの2枚組のライヴ盤。1枚は 1973年に行われたイギリスでの公演の模様を収めたもので、 1980年にLIVE AT LASTと言うタイトルでリリースされたものだ。 もう1枚は詳細は不明だが、1970年代に収録された未発表のライヴ 音源を集めたものだ。この未発表音源が中々秀逸で、 古いものだけにプロダクションは流石に良いとは言い難いのだが、 それ故に彼等が持つ呪術性がより一層浮き上がって見える。非常に 生々しいパトスが迸っており、OZZY OSBOURNEのボーカルも パワフルでよりドゥーミィなライヴを聴かせてくれているし、 選曲も今では選ばれない様な珍しい曲もあって貴重だ。[89]

PAST TIMES WITH GOOD COMPANY BLACKMORE'S NIGHT LIVE / BLACKMORE'S NIGHT

イギリスのフォーク・ロック・バンドの初のライヴ盤。 オランダでの公演の模様を収めた2枚組だ。言わずと知れた、 RAINBOW、元DEEP PURPLEのギタリスト、RITCHIE BLACKMOREを 中心としたバンドだ。アコースティック・ギターを前面に押し 出した、中世ヨーロッパ風のしんみりとした楽曲は、ライヴで 聴いてもその魅力は全く減じる事はない。CANDICE NIGHTの ボーカルは特別上手い訳ではないのだが、透った声質で それなりには聴ける。この手の作品を2枚も聴いていると飽きが 来なくもないが、録音状態は非常に良くて、彼等のファンならば 十分満足出来る。[84]

THE BLESSED HELLRIDE / BLACK LABEL SOCIETY

アメリカのヘヴィ・ロック・バンドの4thアルバム。 OZZY OSBOURNEのギタリスト、ZAKK WYLDEによるバンドで、元々は ギターを弾きまくるドゥーム・ロックと言った感じの 音楽をやっていたが、前作から方向性を一新して今作に 及んでいる。方向的には若干揺り戻した感じで、Stillbornでは OZZY OSBOURNEが歌っていたりと、誇りっぽさを感じさせる ドゥーミィなものとなっているが、初期のグルーヴィさは 出しておらず、初期のファンとしてはやや画竜点睛を欠く 結果になっている。後半やや勢いがなくなってくるが、それでも 楽曲の出来やZAKK WYLDEのプレイ等は十分満足出来る レベルにはある。[83]